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2010 年度 実績報告書

移民研究と教育現場をつなぐ学習教材の開発―日系ブラジル人に関する「移民スゴロク」

研究課題

研究課題/領域番号 22530932
研究機関早稲田大学

研究代表者

森本 豊富  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30230155)

研究分担者 小嶋 茂  東京外国語大学, 外国語学部, 研究員 (20466907)
キーワード人口・移住研究 / 南北アメリカ / 多文化教育
研究概要

本研究は、移民研究の成果を教育現場で活かす方策のひとつとして、外国にルーツをもつ生徒の歴史的、文化的背景を日本の一般生徒に紹介する移民学習プログラムの構築を目的としている。具体的には、ブラジルに渡った日本人移民に関する「移民スゴロク」の制作に焦点を定め、公教育の現場で活用する計画を立てた。以上の研究目的を達成するために、2010年度においては、移民に関する学習教材開発について沖縄、広島、ブラジルで調査した。沖縄においては、すでに「沖縄移民」という学習教材がNPO法人によって作られ、出前授業などで活用されている。現在は、2011年10月に開催予定の「第5回世界ウチナーンチュ大会」にむけて移民学習について新たな取り組みが始まっていることがわかった。広島では、ハワイ移民史に関する教材はあるものの、ブラジル移民に関する教材は見当たらなかった。次年度も、沖縄、広島でブラジルとの繋がりに関する調査を実施する予定である。また、ブラジルでは、研究代表者は、サンパウロのブラジル日本移民史料館において移民教材の素材となりうる資料を調査した。研究分担者は、ブラジルの3州(サンパウロ・パラナ・南リオグランデ)で調査を行った。南リオグランデではドイツ系移民に関してスゴロクのほかバイリンガル読本が作成されていた。パラナでは州内の移民史読本、および公立図書館には新聞の切り抜き記事のファイル帳が整備されていることを確認した。また、サンパウロではスゴロクに使用する写真を撮影するとともに関連資料を収集した。初年度のもう一つの具体的な計画として、移民スゴロクの試作版の作成があった。業者に委託し試作版「移民すごろくブラジル版」を制作した。2011年度には浜松、鶴見(横浜)などの公立学校で実験的に利用してもらい、現場教師と生徒からのフィードバックをもとに改訂を重ねていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 沖縄と「県系人」との紐帯-沖縄はいかにして移民を支援し、移民は郷里を助けてきたのか-2010

    • 著者名/発表者名
      森本豊富
    • 雑誌名

      人間科学研究

      巻: 第23巻第2号 ページ: 221-237

    • 査読あり
  • [学会発表] 移民学習教材作成に関わる「資料」と活用法-移民スゴロク作成に関わる考察-2011

    • 著者名/発表者名
      小嶋茂
    • 学会等名
      国際会議「トランスナショナルな日系人の教育・言語・文化-過去から未来に向かって」
    • 発表場所
      早稲田大学小野梓記念講堂
    • 年月日
      2011-03-06
  • [学会発表] トランスローカルな「県系人」と郷里との紐帯-沖縄県出身移民を中心に-2011

    • 著者名/発表者名
      森本豊富
    • 学会等名
      国際会議「トランスナショナルな日系人の教育・言語・文化-過去から未来に向かって」
    • 発表場所
      早稲田大学小野梓記念講堂
    • 年月日
      2011-03-05

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公開日: 2012-07-19  

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