研究課題/領域番号 |
22530939
|
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
栢野 彰秀 北海道教育大学, 教育学研究科・研究院, 教授 (50466471)
|
研究分担者 |
三宅 正太郎 福山大学, 人間文化学部, 教授 (50107017)
|
キーワード | イメージマップ / 学習支援 / 実践研究 |
研究概要 |
元々、映像視聴能力測定・評価ツールとして開発されたイメージマップは、その有用性から、初等・中等教育における授業評価ツールとして多く用いられている。加えて、イメージマップは、連想したり想起したりしたことを言葉で表す作業だけで作成できる。 上述した特徴を持つイメージマップを、従来の授業評価ツールから、初等・中等教育における各教科等の授業において学習者の知識獲得のための学習支援ツールとして利用できないか、この点が本研究に取り組んだ問題意識である。 平成23年度においては、小・中学校教員との実践研究組織の下に、小学校総合、理科第3学年1単元、第4学年1単元、第6学年国語1単元、中学校理科第1分野1単元、イメージマップを学習支援ツールとして利用した授業実践を行った。 その結果、小学校・中学校理科授業においてはイメージマップが学習支援ツールとして授業中に利用できるだけではなく、教師のこれからの単元の授業のための確認ツールとして利用できる可能性も明らかになり始めた。小学校国語科の実践からは、作文及び詩の単元において、イメージマップが学習支援ツールとして有効であることが明らかになった。 次年度は、小・中学校理科においては、イメージマップを学習支援ツールとして授業中に利用する有効性を量的に明らかにしたい。さらに、小学校国語科においては、説明文単元だけに留まらず、他の単元学習における利用の可能性に検討を加える。加えて、理科、国語科だけに限らず、イメージマシプを学習支援ツールとして授業中に利用する試みを各教科や総合、道徳の学習などに広げていきたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
イメージマップが授業中に学習支援ツールとして利用できるだけではなく、教師のこれからの単元の授業のための確認ツールとして利用できる可能性も明らかになり始めた。この点は、本研究を構想する段階においては想定していない成果が現れ始めたといえる。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年、今年度の通りに来年度も本研究課題を推進していけばよいと考える。
|