平成22年度は、本研究(平成22年~平成24年度)における第1年次の研究であった。 第1年次の研究として、学校教育における造形美術教育の現状を分析し問題点と課題を抽出することを目的にした。そこで、平成21年と平成22年度に本実施した学校教育現場の教職歴豊富な教員を対象にした教員免許状更新講習会の実施と調査結果から考察した。 特に、教員免許状更新講習の講師を担当しこの講習会を実施することで、造形美術教育に関する研究会や関連学会の発表等では、全くふれることがなかった学校現場のごく普通の教師の実態を知ることができた。それと共に、本研究主題である学校現場で求めるべき教育力を追及する上での重要な問題点と課題を明らかにすることができた。 この研究成果については、大学美術教育学会の第49回東京大会にて発表すると共に、美術科教育学会誌『美術教育学』に投稿し査読の末に第32号学会誌に掲載されることができた。また大学紀要(教育科学)にも教師の意識と実態に焦点化しまとめることができた。 上記の研究と併行して、研究プロジェクトチームの一員である附属小学校と附属中学校の教師たちにも各学校種における教育力とは何であるのか、本研究主題についてそれぞれの経験と立場考察し共同研究報告書に、第1年次の成果としてまとめた。 以上の第1年次の研究成果は、次の第二年次の研究へ繋ぎ生かしていきたい。
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