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2012 年度 実績報告書

IT技術および学校空間を利用した児童美術文化の再生にかかわる実践研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530949
研究機関福島大学

研究代表者

三浦 浩喜  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (90282251)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード共同制作 / ICT / 図画工作 / 学校空間
研究概要

本年度は実践研究の段階であり、本学と研究協力関係を持つ伊達市立保原小学校を研究対象とし学校空間を活かした児童の共同制作活動を実践した。保原小学校発となる3月の卒業式に向けて、児童に絵画を描かせ、これをICTを用いて合成し、大型プリンタを用いて出力し、掲示するという計画である。重要なのは、小学校側の意向と大学側の専門性のすりあわせである。参加させる児童の年次や壁画のコンセプトをめぐって様々なやりとりの末に、400名の作品を一つにまとめることが決定し、これらを学生の技術力でもできるワークフローを開発しようとした。実際のワークフローは以下の通りである。
① 420枚の作品をScansnap専用のカバーフィルムに挟みスキャンする。②スキャンした作品をPhotoshopで開き、まず周りの余計なスペースをトリミングツールで切り落とし、画像をLayer化して周囲の白い部分を選択し、削除する。これによって画像の周囲の余白がなくなりオブジェクトのように扱うことができるようになる。③背景の上にモチーフを配置していく。その際大きさを変えたり、場合によっては色調を整えたりする。④おのおのの作品は個々のLayerに置き、最終段階までLayerを統合しない。全体が広がりが出るように向きや大きさを変更し、最終的にデータを完成させjpegで書き出す。⑤大型プリンターで出力する。作業の効率を図るために、短辺で分割印刷する。
最終的には卒業式ばかりではなく、入学式でも展示され、参加者を大いに喜ばせ、参加した奨学生から感謝の感想文を得ることができた。
美術は子ども一人ひとりの内面から発生する表象であると同時に、文化や技術から外側からもたらせる表象でもある。今日、小学校図工科には後者が圧倒的に不足しており、大学と協働することによって補うことができる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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