目的:中学校1年生の比例的推論の実態を探るとともに、式・表・グラフの表現様式に対する生徒の意味づけの1年に渡る進展を追跡し、授業をデザインする。 方法:公立中171名に対して4月に筆記調査を行い、また、調査結果に基づいて、「比例の不変性の認識の状態」が異なる生徒14名を抽出し、継続的に個別インタビューを行った。 結果:筆記調査から生徒の比例的推論に大きな個人差が見出された。インタビューにおいても、多くの生徒は予想以上に多様な表記をかき、表記への意味づけも様々であった。生徒の数量関係の捉え方を4タイプに分け、表記への意味付けの特徴等を整理した。得られた結果を基に、中1における一連の授業案を作成した。
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