河川流域等の残土採取および粒度分布調査及び含水率に基づく残土の粘性、可塑性についての分析 平成22年度は、幼稚園園庭の園庭土、砂場の砂及び、早月川(富山県)、手取川(石川県)の採石プラントから排出された、「残土」に注目し、JISA12041-1990を参考に、ふるい(4.75mm、2mm、200μm、20μmを使用)による物理試験を行い、粒度分析を行った。結果として、(1)幼稚園(富山県D幼稚園)の園庭土は、砂場とほぼ同様の粒度傾向が見られ、いわば「園庭の砂場化」の傾向が見られた。(2)このことは、園庭土の土環境だけでは造形芸術表現活動を活性化するための粘性、可塑性に乏しいことを示しており、その環境を補完する土環境の必要性が示唆された。(2)一方、「残土」は、粘土、シルト成分が主に含まれていることで粘性、可塑性があり、造形表現を活性化する土環境として意義深いことがわかった。 そのような背景から、園庭に「残土」を設置することによって生み出される造形芸術表現活動についてK幼稚園(金沢市)において観察記録とり、K保育園(刈谷市)においてワークショップを行った。 また、これまでの調査経験をもとに、子どもたちの土遊びで一般的と思われる土(「残土」使用)によるジュース、シチュー、ピザ、お好み焼き、ハンバーグ、アースケーキ、ドーナツ、土団子までの7種類をサンプルとして製作し、その中に含まれる目安の含水量(加熱乾燥式水分計AND製ML-50を使用)を調べ、その特徴について考えた。
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