研究課題/領域番号 |
22530967
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
岸本 実 滋賀大学, 教育学部, 教授 (80249705)
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キーワード | 市民教育 / 東アジア / 授業研究 / 教育評価 |
研究概要 |
本研究の三つの課題について次の研究成果を得た。 (1)行動アプローチによる東アジア・シティズンシップ教育の理論を解明すること。行動アプローチは、シティズンシップ教育論を、グローバル、東アジアそして日本という複層的にとらえるところに独自性があり、これにより日本の風土に根付いた市民教育論を構築することができる。また、市民的行動能力の育成という学習の到達点を明確にしたうえで、概念の習得と活用、探究と意思決定というこれまでのアプローチを統合していくところに独自性がある。今年度はこれまで検討してきたアイルランドの市民教育論に加え、英国の教科書教材の分析を行った。(2)そのアプローチに基づく東アジア市民教育教材と授業・単元プランを開発すること。特に、東アジアの社会問題に関する小中学校および高校の教材・授業計画の開発する点に関しては、今年度は、タイの児童労働についての基礎的な研究を実施した。(3)開発した授業・単元プランに関して教育評価研究を基盤とした授業研究に基づいて実証的に検証することに関しては、今年度は附属小中学校および東近江市教育研究所の研究員との共同研究による授業研究を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年度の最終年度に向けて、理論的実践的な準備が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
これまで準備してきた理論および教材、授業プランについて、附属学校および滋賀県内の公立学校の教員などの研究協力者とも共同して、授業研究をより進展させる。
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