研究課題/領域番号 |
22530970
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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研究分担者 |
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
魚住 明生 三重大学, 教育学部, 教授 (80345545)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ESD / PISA / 科学技術 / リテラシー / 教育課程 / 教科書 / 生物育成 / 安全衛生教育 |
研究概要 |
平成24年度から完全実施された中学校学習指導要領に基づく教科書について、社会科、理科及び家庭分野に注目してESD(持続発展教育)に関係する用語の出現数を定量的に分析した。その結果、「持続可能な社会」、「環境」、「エネルギー」、「資源」の各用語について、「持続可能な社会」では多い順に社会、技術、理科、家庭、「エネルギー」「資源」では理科、技術、社会、家庭、「環境」では家庭、技術、理科、社会であった。技術はいずれの用語においても最上位ではないが頻出度数が高く、ESDの推進に大きく寄与していることがわかった。なお、日本と比べて扱い量は少ないが、中国でもESDと技術との関係を学習していることがわかった。「生きるための知識と技能」を重視するPISA型教育カリキュラム開発として、本研究では小学生と中学生の教え・教わる協働学習であるロボット教育を想定して、Plan-Do-Check-Actionの学習過程が問題解決能力を育成するのに有効であることを立証した。また、持続発展教育を目指す技術を適切に評価し活用する能力と態度の育成、循環型材料である木材による発音体の教材化、衝撃力の吸収機能を活用した教室環境の整備、セメントを利用したものづくりについても検討した。環境保全の観点から、学校で製作する教材の利用と廃棄に注目し、木材の塗装に柿渋を導入する可能性を検討し、色彩性能、作業環境において問題ないことを確認した。生物育成において、文化遺産としての古代米・伝承米を学校園で栽培・継承することの意義をESDの観点から検討し、学校教育のカリキュラムとして効果があることを確認した。技術教育を持続発展教育からで大切な安全衛生教育について、検討し、教材化を行った。以上、ESDに基づく科学技術リテラシーの獲得とPISA型学力の育成について研究し、持続発展教育の推進に技術教育は効果的であることを提案した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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