• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

小学校理科における児童の「予測と推論」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530973
研究機関岡山大学

研究代表者

山崎 光洋  岡山大学, 教師教育開発センター, 教授 (40144729)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード小学校理科 / 予測 / 推論 / 教材 / 指導方法
研究概要

児童の予測や推論の成立を妨げている原因として,予測や推論をするための根拠となる事実が適切に得られていないこと,観察,実験の結果を用いて予測や推論をする必然性がないことが挙げられる。予測や推論を意図的に促す場面として,観察,実験の結果を予想する場面と,結果をもとに考察し結論を導く場面がある。観察,実験の結果を予想する場面では,個々の児童が予測や推論を具体的に表現できることと,生活経験や学習経験に依存するのでなく予測や推論に必要な情報を適切に与えることが必要な条件となる。また,結果をもとに考察し,結論を導く場面では,実験データを信頼のできる情報として適切に処理することと,導き出された結論を用いて他の場面に適用する機会を設定することが必要な条件となる。前者に対しては,予測や推論として基準を設けて個々の予測や推論の共通点や差異点を表現させること,数量に表すなどして予測や推論を具体的に表現させることなどが効果的である。後者に対しては,個人やグループが個々に実験結果を扱うのでなく,それらを持ち寄り全体の傾向として承認できる結果に整理すること,結果から導き出した性質や規則性をすぐに結論とするのでなく,それらを他の場面や状況に当てはめて予測させたり推論させたりすることで,一般化を図ることなどが効果的である。このような条件を総合的に組み合わせた授業設計を行うためには,それらを可能とする一定の仕組みを備える教材を工夫しておく必要があり,予測や推論をするために従来の授業の時間配分等を見直す必要がある。予想させること,考察させることが重要と分かっていてもそれらが形骸化した授業が見られる中で,予測と推論の成立を意識した具体的な指導方法の提案は,思考力・判断力・表現力の育成が重視されている授業の改善にも役立つものと期待している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 児童の予測と推論をうながす教材と活動構成の工夫-小学校理科学習指導における課題-

    • 著者名/発表者名
      山﨑 光洋
    • 学会等名
      日本教育実践学会
    • 発表場所
      兵庫教育大学神戸サテライト

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi