本研究は、新たな合唱指導法を、心理的側面、技術的側面、身体的側面から総合的に検討したものである。このために、国内外の合唱団等の視察及びメンタルトレーニングを取り入れた歌唱実験等を実施し、以下のことが明らかとなった。(1)技術的側面からは、和声感の育成のために、音程練習を取り入れた合唱ソルフェージュを導入すべきであること、(2)身体的側面からは、児童・生徒の声を育成するためには心身をリラックスさせた状態での呼吸法や発声練習が重要であること、(3)心理的側面からは、自信を持たせることが演奏能力向上に有効であり、技術面の伸張に繋がること。
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