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2012 年度 実績報告書

特別支援教育における現職家庭科教師の力量形成教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22530980
研究機関広島大学

研究代表者

伊藤 圭子  広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50184651)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード現職家庭科教師 / 特別支援教育 / 力量形成プログラム
研究概要

1.H県内の5校の小・中学校の現職家庭科教師(コンサルティ)と家庭科教員・特別支援教育の研究者(コンサルタント)との「学びの共同体」としての「インクルーシブ家庭科研究会」(以下、研究会という)を発足し、主に行動コンサルテーションの実施、研修会主催、メーリングリスト作成・管理を行った。
2.行動コンサルテーションは、その4段階(問題の特定→問題の分析→指導介入の実施→指導介入の評価)に従って、上記5校の家庭科授業を参観し、各校のコンサルティとコンサルタントが協働して授業開発・実践・分析を実施した。その間のコンサルティの意識の変容について、質問紙調査およびインタビュー調査を行った。
3.研修会は、H県・市の家庭科担当教員を対象に「インクルーシに家庭科研修会」を3回(9月、12月、3月)開催した。研修内容に関しては、事前にH県・市の家庭科担当教員を対象に質問紙法にて、現在直面している家庭科授業における困難状況・改善したい問題状況、希望する研修内容に関する調査を7月初旬に実施し、その結果を参考にして設定した。
4.メーリングリストは、日常の授業実践上において困難を生じている家庭科教員が悩みを投稿し、それに対して登録済みの現職家庭科担当教員や家庭科教員・特別支援教育の研究者がともに解決策を導く情報共有の機会、さらには研修会に参加できない家庭科教員への情報提供の機会になることを期待して、メーリングリストを作成した。しかし、現職家庭科教員のインターネット環境の不整備、多忙による投稿時間確保の困難などの理由により、投稿記述が多くはなかった。今後の検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画に沿って進展しており、これまで蓄積されたデータを基に、次年度は特別支援教育における家庭科授業に悩んでいる現職家庭科担当教師に対する手引き書を作成する。

今後の研究の推進方策

今年度開催した研修会に参加した現職家庭科教員、行動コンサルテーションにおけるコンサルティとしての家庭科教員の力量形成過程を分析すると共に、行動コンサルテーションを通して開発した教材などを整理・検討し、特別支援教育における家庭科授業に悩んでいる現職家庭科担当教員に対する指導の手引き書を作成する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] インクルーシブ教育における小学校家庭科の栄養教育プログラムの検討―発達障害児の学習過程の分析からー2013

    • 著者名/発表者名
      (伊藤圭子)  山崎優子
    • 雑誌名

      学校教育実践学研究

      巻: 第19巻 ページ: 161-170

  • [雑誌論文] 教員養成課程学生における家庭科(食物内容)に関する基礎知識の定着2013

    • 著者名/発表者名
      (望月てる代)  伊藤圭子
    • 雑誌名

      学校教育実践学研究

      巻: 第19巻 ページ: 237-246

  • [雑誌論文] 家庭科における子どもの「つまずき」要因の検討―大学生の学習経験をもとにー2013

    • 著者名/発表者名
      (小林歩) 伊藤圭子
    • 雑誌名

      初等教育カリキュラム研究

      巻: 第1号 ページ: 69ー79

  • [学会発表] 家庭科におけるつまずきの構造分析―大学生の「つまずき」経験調査をもとに―

    • 著者名/発表者名
      (小林 歩) 伊藤圭子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第55回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
  • [学会発表] 家庭科におけるインクルーシブ教育の検討-韓国における取り組みからの示唆-

    • 著者名/発表者名
      (伊藤圭子) 蔡 秋英
    • 学会等名
      日本教科教育学会第38回全国大会
    • 発表場所
      東京学芸大学

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公開日: 2014-07-24  

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