研究課題/領域番号 |
22530989
|
研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
徳本 弘子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00315699)
|
研究分担者 |
佐藤 雄二 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10196280)
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20310625)
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70258903)
丸岡 弘 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80325985)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | PBLテュートリアル / 初年次教育 / 議論過程 / 認知葛藤 / テュータの介入 / 振り返り(リフレクション) / 知識習得 / 説明構築 |
研究概要 |
本年度はPBLテュートリアル教育の初期段階において、学生が認知葛藤を乗り越え知識習得、説明構築過程を促すテュータの介入を明らかにすることを目的におこなった。 方法は、初年次学生のPBLテュートリアル授業の全議論過程(9回~10回)を撮影録画、録音し、発話記録をテキスト化した。また授業全過程終了後グループ毎にインタビューを行い、議論された学習内容について説明を求めた。さらに、議論過程で困った点について聞いた。議論内容が説明できているグループを知識習得・説明構築ができたグループとして抽出した。これらのグループの議論全過程の映像と学生のインタビューデータを合わせ認知葛藤が発生している場面を特定し、その時の学生の行動・発言とテュータのかかわり、その後の学生の行動・発言がどのように変化したかを観察し記録した。それらのデータから認知葛藤を乗り越え知識習得と説明構築過程を明らかにし、次にテュータの介入の関係をみた。結果、議論の全過程を録画・録音できたグループは6グループであった。うち知識習得・説明構築ができていたグループは3つであった。インタビューから議論場面での認知葛藤が発生している場面は、議論後に学生が振り返りで述べた発言とほぼ一致していた。認知葛藤が発生した場面は「議論の進め方」「議論内容に対する知識不足」、「自己学習・情報収集の方法」であった。学生の議論の全過程を見ると初期の「議論の中でうまく発言できない」「調べてきたことがうまく説明できない」「必要なことがうまく探せない」といった認知葛藤を、議論場面の振り返りで述べ、次回の課題として述べていた。テュータは、初期の段階では学生の発言を促し、振り返りの場面で、議論中の認知葛藤について表現させていた。また、その認知葛藤が起きていることを認め、それを乗り越えるようアドバイスを与えていた。また、学生にどのように乗り越えるかを考えさせていた。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|