本研究は、子どもの生活改善を目指した教材の開発―「健康生活ナビ」の検討―をテーマに2010年度から3ヶ年計画で実施したものである。小学校の現場で使用する健康生活ナビ(低学年用)を作成することを目的とし、2011年度に試作本を作成した。2012年度には試作本の内容について、養護教諭(福島大学附属幼稚園)の指導助言をもらいながら見直すとともに、文部科学省の見解として提示された下記「保健の分野における主な意見」の内容も踏まえてて見直しを行った。(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/022/siryo/06082912/003.htm) その結果、題名を「けんこうなせいかつ」とし、全体の構成を「きそく正しいせいかつ」「しょくじ」「歯・目のけんこう」「うんどう・せいけつ」「いのちのたいせつさ」「あんぜんなせいかつ」の6単元とし、最後には総合的に生活全体を見つめ直す「よりよいせいちょうのために」を設定することとした。試作本から見直したことは、・「生活リズム」を「きそく正しいせいかつ」とし、排泄に関する内容も加えた、・食事に関して新たに項をおこして設定した、・清潔について運動と関連させて取りあげた、・命の大切さの項をおこした、・体の安全に関する項をおこしたことなどがあげられる。また、1年生と2年生のそれぞれに相応しい内容を提示するため、学年別に内容を設定した。これらにより、完成本の総頁数は72頁となった。なお、この完成本(製本)は、2013年6~7月に健学社より出版(CD付き)する予定であり、同年4月にさらに見直しを行い、80頁の内容として加筆修正を行った。
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