研究概要 |
1,問題解決論および関連する学習論の整理〈担当:久保田〉 デューイ,パース,川喜多二郎などの問題解決および問題解決学習論を教科との関連の視点から分析した。 2,各教科の問題解決学習観の把握 (1)理科 第一に,生活における科学的事象に対する問題解決場面に着目した基礎研究を行った。問題解決の見通し持つためには,因果関係考慮した仮説設定が重要である。この力は,自然体験やものつくり等の先行経験に大きく影響されることがわかった。 第二に,因果関係を考慮した仮説設定を取り入れた学習を展開し,その効果を検証した。その結果,素朴概念の変換やグラフ作成能力に効果を示した。 第三に,部し題解決における仮設定と理論負荷性の関係を調査した。振り子の学習等では,測定定誤差を仮説に適合するように解釈する児童が見られる。その解決方法を,学習順との関連から提案した。 (2)算数・数学 指導案および授業記録の収集と分析をおこなっている。本年度は,学習意欲に関わる要素の抽出をおこなった。また,考察場面め教師の関わりに着目し,教師が考察範囲をコントロールするための手立てを開発し,その効果を測定した。 (3)生活科 生活科の指導経験のある教員から,同教科の問題解決の視点に関するヒアリングを実施した。
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