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2012 年度 実績報告書

教師の教育観をベースとした教科横断型問題解決学習モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22531013
研究機関上越教育大学

研究代表者

久保田 善彦  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90432103)

研究分担者 松沢 要一  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (10401788)
松井 千鶴子  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (20401789)
池田 仁人  相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (70513175)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード教育学 / 教科教育学
研究概要

本研究は,各教科の問題解決観の異同を明らかにし,そこから教科横断型問題解決学習モデルを構築することである。研究はA:問題解決論の整理,B:各教科の問題解決学習観の把握,C:教科横断型問題解決学習モデルの構築の3つのステージからなる。本年度は,BとC:のステージを中心に行った。
1,Bステージについて
生活科・総合的な学習の時間を専門とする教師へのPAC分析から得られたデータを考察した。PAC分析は,少数の標本に対しインタビューによる質的分析と質問紙による量的分析を共におこなう手法である。この分析から,教師の問題解決観の変容について,教職歴,研修歴,テーマの履歴等との関連も含めながら分析した。また,KJ法を応用したワークショップ形式のインタビュー調査を実施した。これらにより,探究的な学習のイメージは,指導経験を積むことによって「活動,情意面」から「考え,思考」へ,そして「活動の価値」へと変容してきていることが捉えられた。また,探究的な学習のイメージの変容から,教師の力量として,「課題意識を深化させる力」,「多様なソースを的確に提示する力」,「価値ある学習を企画する力」が高まっていることが推察された。PAC分析やワークショップは,データ収集を目的としたが,リフレクションの機会となり,自らに資質向上に役立ったとの対象教員からの報告がある。研修ツールとしての活用法の効果が示唆された。数学では,教科書教材に対する教師のアレンジから,問題解決観を把握した。
2,Cステージについて
Bステージでの分析をもとに,教科間の関連を総合的に考察した。現状では,理科と数学との関連に着目し,統計的推論の観点から理科の問題解決の分析が終了した。生活科,総合的な学習の時間,数学,理科の関連について,分析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間における教師の力量形成に関する研究-PCA分析による探究的な学習のイメージの変容から-2013

    • 著者名/発表者名
      松井千鶴子 久保田善彦
    • 雑誌名

      臨床教科教育学会誌

      巻: 13(1) ページ: 91-102

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 植木幸広 久保田善彦 振り子の学習における数値の処理が,数値比較の判断に与える影響-平均と誤差の認識に着目して-2012

    • 著者名/発表者名
      植木幸広 久保田善彦
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: 53(2) ページ: 219-227

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マンガ作成による「ごんぎつね」の心情と情景の理解2012

    • 著者名/発表者名
      阿部裕子 楠本誠 久保田善彦 舟生日出男 鈴木栄幸 加藤浩
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 36(Suppl.) ページ: 141-144

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 関与と実感の視座から開発した数学教材の学習意欲の喚起に及ぼす効果2012

    • 著者名/発表者名
      松沢要一
    • 雑誌名

      臨床教科教育学会誌

      巻: 12(1) ページ: 41-46

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校理科における天文シミュレーションの視聴と方位や方向の理解2012

    • 著者名/発表者名
      楠本誠 久保田善彦
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 36(Suppl.) ページ: 93-96

    • 査読あり
  • [学会発表] 生活科における問題解決能力について-小学校教員の思いから探る-2012

    • 著者名/発表者名
      池田仁人
    • 学会等名
      子ども教育学会第5回研究会
    • 発表場所
      相模女子大学
    • 年月日
      20121216-20121216
  • [学会発表] 同期型CSCLでの投票機能の効果と評価に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      楠本誠 山田岳司 平澤林太郎 久保田善彦 舟生日出男
    • 学会等名
      日本科学教育学会年会
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      20120827-20120829
  • [学会発表] 総合的な学習の時間における教師の力量形成に関する研究 -PAC分析による探究的な学習のイメージの変容から-2012

    • 著者名/発表者名
      松井千鶴子
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      20120608-20120609
  • [学会発表] 理科における学力を考える-教授学習論の視点からの検討-2012

    • 著者名/発表者名
      久保田善彦
    • 学会等名
      日本理科教育学会第62回全国大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2012-08-12
  • [図書] 中学校数学科 授業を変える教材開発&アレンジの工夫382013

    • 著者名/発表者名
      松沢要一
    • 総ページ数
      133
    • 出版者
      明治図書
  • [図書] 生活科教育の基礎と実際2013

    • 著者名/発表者名
      米山岳廣、池田仁人
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      文化書房博文社

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公開日: 2014-07-24  

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