研究課題/領域番号 |
22531014
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
細江 容子 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (30272876)
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研究分担者 |
久保田 善彦 上越教育大学, 教授 (90432103)
松沢 要一 上越教育大学, 教授 (10401788)
光永 伸一郎 上越教育大学, 教授 (20260549)
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キーワード | 社会学 / 教育学 / 教科教育学 / カリキュラム開発 / ジェロントロジー |
研究概要 |
本研究の目的は、超高齢社会で意義のあるジェロントロジー教育のプログラムや教材開発を通じて教育の現場に新鮮で十分に吟味、加工された「情報」を、提供しようとするシステムを構築するものである。それらの教材は、現場教員のわずかな工夫によって、数学や理科、家庭や保健体育などの各教科に取り入れられるものとする。そのことによって、各教科の内容を学ぶ事でジェロントロジーの内容も同時に学習出来るような教育プログラムや教材開発を行うシステムを構築する。 具体的には、欧米の実践的プログラムの調査と文献研究、University of Texas Health Science Center at San Antonioの協力による研究・セミナー等を基に、知識と情報の宝庫である大学・それを生み出す研究者と教育のプロである教師とが協同で、新たなる「知識」から「情報」を抽出し、それを児童・生徒のためにわかりやすく翻訳し、ジェロントロジー教育のプログラムとその教材開発手法を研究し、Linuxの様なOpen Source的アプローチでそれを展開し多様な教科の教育の現場で役立てる方法を研究し、そのシステムを構築することを目的とする 平成23年度の計画・成果 ・わが国の学校教育現場で使用可能なジェロントロジー教育のための教材開発研究をJohn G. Cai(WHO健康開発総合研究センター)の協力で行う。教材の内容は医学、社会福祉学、社会学、教育学、老年学など各専門家の立場から総合的助言を得ると同時に、本学生活・健康系大学教員、現職院生の助言を得てプログラム、教材開発研究を進めた。 ・日米で開発研究した教材を用いて、日米研究者と現職院生により日本の現職院生、教員を対象に、日本でのワークワークショップ等を実施すると同時に、日本でのカリキュラム開発に関するシステム構築、開発資源の調整、問題点等の協議・研究と、東アジアでの教育実践の展開に向けた研究・協議を行う予定であったが、東日本大震災によりアメリカからの研究者来日が取りやめとなり、24年度の課題となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調といえるが、東日本大震災(特に放射能汚染の問題)という予想しがたい出来事により、6月アメリカからの研究者来日が取りやめとなったが(アメリカ招聘予定大学の学年歴からその後の予定は不可能)。しかし、11月ジェロントロジー関連の講演会を他のルートでアメリカの研究者を招聘して実施、成果を得た。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は本研究の最終年度であり、研究成果に基づきウェブページの一部の作成を継続すると同時に(ウェブサイト作成の経費が高いので一部の作成となる)、日米のみならず、東アジアの高齢化の激し韓国、台湾、中国等の研究連携により、東アジアでの教育実践の展開に向けた研究・協議を行い、その成果を東アジアでの今後の共同研究につなげていきたい。
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