稲作を共通としつつ異なる栽培農作物(お茶・トマト等の野菜・みかん)地帯が内部川沿いに連続する四日市市南部地域(水沢地区・小山田地区・内部地区・河原田地区)に焦点を当て、臨地方言調査を行い、社会言語学的な要因(行政区画の変遷、主要道路、自然環境の違い等)と関連付けることで、各地区の生活語彙表現の豊かさの特徴について明らかにすることを目指した。方言調査の結果は、ビデオ教材や言語地図教材にし、各当該地域の小学校での授業実践を行い、事後研修会も実施した。又当該地域の住民に調査の結果を報告することで、方言学的な興味を持ってもらったり、地域の問題点(世代間の意思疎通不足等)を共有し、方言を通じた地域の活性化策を模索したりした。
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