研究課題/領域番号 |
22531023
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
佐藤 真 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20324949)
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研究分担者 |
勝見 健史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20411100)
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キーワード | 総合学習 / 評価 / 力量形成 / 研修 |
研究概要 |
本研究の目的は、「総合的な学習の時間」において児童・生徒の学習評価を適切に実施できる教師の力量形成とそのための学校内での校内研修の方法について明らかにすることである。文部科学省『総合的な学習の時間・解説』書において、学習評価の方法として示されたポートフォリオ評価やパフォーマンス評価については、評価方法はもちろん実施するための手立てさえ不明確なままである。 したがって、これらについて教師の力量形成を図ることと、研修方法を明確にすることは急務である。よって、「総合的な学習の時間」の先進校以外の一般公立学校でも可能な学習評価に関する評価研修システム開発を行う必要がある。 平成23年度の研究成果は、以下の2点である。 第一に、共同研究実践校である、佐賀県白石町立有明南小学校(浦郷淳教諭)、京都府大山崎町立第二大山崎小学校(濱松久惠教諭)、岐阜県大垣市立一之瀬小学校(香田健治教諭)、岩手県八幡平市立田山小学校(菅原由香里教諭)の計4名の実践者が、各学校においてルーブリック設置の実践を行い、手順を明らかにした。 第二に、「総合的な学習の時間」で実践した4校での資料をもとに合同研究検討会を開催し、ルーブリックの妥当性についてモデレーションを実施するための方略について検討し、モデレーションを実施するためのマニュアルを作成するとともに、試行モデルとして香田健治教諭による岐阜県大垣市立一ノ瀬小学校での実践例を演習形式で検討した。一
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画での研究目的の達成度から言えば、ルーブリックの妥当性についてモデレーションを実施するための方略について検討し、モデレーションを実施するためのマニュアルを作成するという段階まで達成できている点では、おおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
ルーブリック設定の手順をもとに、「総合的な学習の時間」におけるルーブリックの妥当性についてモデレーションを実施し、さらにモデレーションを実施する校内研究会の方略について明らかにする。
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