本研究では、小学生の「ライフデザイン力」を育成する特別活動実践プログラムを中核としたクロスカリキュラム型食育プログラムの開発と効果測定を行った。主として3つのサブテーマを遂行した。第一にプログラム開発の過程で蓄積したデータ及びトランスクリプト資料をもとにドキュメント分析や効果測定を行い、効果性の高いフェアトレード・アプローチのプログラム開発・改善を行った。第二は、食育プログラムの実施前と実施後に、「ライフデザイン力」「ライフスタイル内省力」「問題解決能力」の3尺度への効果をトライアンギュレート法によって測定した。その結果、特別活動と関連化させたプログラムに「問題解決能力」への効果、総合的な学習の時間と関連化させたプログラムには「ライフデザイン力」への効果が期待できることを明らかにした。第三は、本研究で開発したプログラムから食育教材を作成し、県内の食育・健康教育の指導者に配付を行った。
|