研究課題
特別活動は、教科、道徳とならぶ学校教育の重要な活動に位置づけられている。ところが、学校現場においても、教育行政においても、また、学問上も、特別活動が意義深い活動として十分に認識されているとは言い難い現実がある。とくに問題なのは、特別活動で育成すべき能力や方法が明確になっていないことであり、さらに問題なのは、特別活動が、小学校、中学校、高等学校の各発達段階で、継続的、系統的に育成すべき能力や態度が明確でないことである。この問題意識に立ち、本研究では、小中高等学校において、特別活動が継続的、系統的に育てるべき子どもの発達段階的な能力・態度と、その育成方法ならびに評価を明らかにすることを目的としている。上記の目的を達成するために、理論研究、調査研究、ならびに実践研究を行った。研究の構成員としては、子どもの発達に即した特別活動の能力・態度形成と評価についての実際的な研究であるため、近畿圏の研究者ならびに近畿圏の小中高等学校の現職教員と元教員に協力を要請した。調査については、近畿圏の大学校ならびに小学校、中学校、高等学校を研究協力校として次の調査を行った。①特別活動が小中高等学校において育成している能力・態度を検証するために、大学生に自己の小中高等学校において特別活動で身につけたと思う能力・態度について、振り返る形で質問紙調査を行った。②新しい教育課程の編成にあたり、小中高等学校では、どのような特別活動の指導計画を作成して評価を行っているのかについて調査するとともに、場合によっては、調査結果を提供して、指導計画の作成に助言や提案を行った。③特別活動の研究開発校や先進的な取組をしている学校の状況や特別活動で獲得した能力、態度について、フィールド調査や質問紙調査等を通して、その成果と課題を整理するとともに、特別活動で育つ能力、態度とその指導方法等を探った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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