研究概要 |
1.パーキンソン病患者に対する按摩療法の効果の研究 23~24年度には、研究対象の変更も視野に入れて、パーキンソン病患者に対する按摩療法の臨床研究を行った。その研究期間を終えて、データクリーニング、解析のやり直しを行い、今回の臨床研究の最終結果を学会で発表した。 2.がんサバイバーに対する継続的按摩療法の効果:ランダム化比較試験の継続 平成24年度にランダム化比較試験プロトコル完成、筑波技術大学医の倫理委員会承認、インターネットにて試験公開、平成24年10月13日から2年間の試験期間で研究を開始して、現在、約1年半を経過した。今年度の新たな登録者数は20人であった。按摩8回継続群と2ヶ月間コントロール群(試験終了日に按摩1回施術)に分けて被験者を割り付け、試験を継続させながら、プロトコルデザインの論文を執筆して投稿、発表した。 投稿論文の査読に当たったというカナダUniversity of British Columbia (UBC)のDr. Antony Porcino (Executive Editor, International Journal of Therapeutic Massage & Bodywork; Project Director, CAMEO (Complementary Medicine Education and Outcome) Research Program, UBC School of Nursing and the BC Cancer Agency)の訪問を受けた。デザインについて議論し、今後の課題を話し合った。また、手技療法に含まれる日本にはない療法(いわゆるbodyworkやmovement therapiesに属する数々の療法)について概説を受けた。
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