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2010 年度 実績報告書

大学資源を活かした地域への学生ボランティア派遣システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22531060
研究機関群馬大学

研究代表者

霜田 浩信  群馬大学, 教育学部, 准教授 (80364735)

研究分担者 井澤 信三  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (50324950)
キーワード特別支援教育 / ボランティア / 発達障害
研究概要

本研究は,1)地域の学校等へ学生ボランティアとして参加している大学生の実態を明らかにすることによって、2)地域の学校等における学生ボランティアへのニーズ、3)学生ボランティアが抱える課題を検討し、4)大学資源としての学生ボランティアを地域のニーズに応えられる形で派遣できるシステムを構築することを目的としている。
初年度の2010年度は、主に次の3点について検討を行った。1)教育現場から大学側への学生ボランティア派遣依頼文書に基づく「教育現場のニーズ」分析:首都圏にあるA大学(教員養成学部がある大学)へ教育現場等から来た学生ボランティア派遣依頼状の2年分(240通)を分析対象とした。その結果、ボランティアの対象となる幼児児童生徒の割合のうち、特別な支援・個別的支援が必要な児童生徒も28%であり、そのうち65.5%が通常学級に在籍する発達障害児へのボランティア依頼であった。このことより地域の学校が大学生ボランティアに求めていることとしては、通常学級の学習活動への支援だけでなく、特別な支援・個別支援が必要な児童生徒への対応も求めていることが分かった。2)大学と自治体・学校が連携した学生支援員による支援の検討:大学の専門家によって助言を受けた学生が学生支援員として通常学級に入り実施されたボランティア活動における支援体制を検討した。結果、担任教員との連携・役割分担の明確化、支援方法を複数、段階制を持って設定することが重要であると考察された。3)発達障害の児童生徒への支援方法の検討:「ボランティア対応マニュアル作成」に向けて、発達障害への支援実践を通じて、発達障害児の理解、環境設定、ボランティアの心得等の内容についての検討を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 特別支援教育サポートセンターにおける発達障害児指導・支援の変遷-5年間の活動を振り返って-2011

    • 著者名/発表者名
      石川裕紀・城田謙司・浦崎源次・久田信行・霜田浩信
    • 雑誌名

      群馬大学教育実践研究

      巻: 28巻 ページ: 309-318

  • [学会発表] 大学と自治体・学校が連携した学生支援員による支援の検討2010

    • 著者名/発表者名
      霜田浩信・井澤信三・星野常夫
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第48回大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      20100918-20100920
  • [学会発表] 通常学級における特別支援を必要とする児童への取り組み-担任と学生補助教員の連携による学級全体への支援-2010

    • 著者名/発表者名
      今野義孝・霜田浩信
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第48回大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      20100918-20100920
  • [学会発表] 教育現場への大学生ボランティア派遣の現状2010

    • 著者名/発表者名
      霜田浩信・井澤信三
    • 学会等名
      日本発達障害支援システム学会2010年度研究セミナー・研究大会
    • 発表場所
      明星大学
    • 年月日
      2010-12-18
  • [学会発表] 通常学級に在籍する支援の必要な児童生徒における座席位置に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      栗田麻美・霜田浩信
    • 学会等名
      日本発達障害支援システム学会2010年度研究セミナー・研究大会
    • 発表場所
      明星大学
    • 年月日
      2010-12-18
  • [図書] 教師のたまごのための教育相談2010

    • 著者名/発表者名
      会沢信彦・安齊順子編著
    • 総ページ数
      64-76
    • 出版者
      北樹出版

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公開日: 2012-07-19  

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