研究概要 |
A班:相談事例収集・分析・担当班 研究協力校の15小・中学校(小金井市、立川市、武蔵野市、荒川区、大田区)から、教師が相談支援活動の中で困難さを感じた「保護者」の特徴、「相談内容」、相談をすすめるにあたっての「障壁や難しさ」、「相談方法」などについて調査をおこなった。それらの中のうまくいった事例や困難であった事例について、具体的な実践内容等を抽出し、分析検討をおこなった。加えて、東京学芸大学教育実践研究支援センターに寄せられた「電話・教育相談」「学校・教育委員会支援」の相談事例を整理・分析・検討を加え、データベース化しまとめなおした。これらの調査から得られた知見を基に、「保護者のタイプ別の理解の仕方」と「相談内容のカテゴリー化」「効果的な対応方法」「具体的な相談支援の実際」を整理・分析・検討を加え、その成果の一部を「教師・スクールカウンセラーのための保護者対応マニュアル」(橋本・林監修,東京学芸大学刊行)にまとめた。これらを発展させ、「相談支援ができる教師育成プログラム」の開発に着手した。 B班:相談支援ができる教師育成プログラム開発班 全国国立大学障害児教育関連研究センターとの共同研究(上越教育大学特別支援教育実践研究センター河合康教授、高知大学特別支援教育総合センター是永かな子准教授、広島大学特別支援教育実践センター川合紀宗准教授)により、諸外国における教師がおこなう教育相談活動・相談実績研究・教師養成プログラムの検討をおこなった。あわせて、国内における相談支援活動に関する文献研究をすすめた。
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