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2010 年度 実績報告書

高機能広汎性発達障害青年における社会的コミュニケーション行動支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22531065
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

井澤 信三  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (50324950)

研究分担者 霜田 浩信  群馬大学, 教育学部, 准教授 (80364735)
キーワード広汎性発達障害 / 社会的コミュニケーション / 行動支援
研究概要

本研究の目的は、高機能広汎性発達障害青年における社会的コミュニケーション行動支援の理論的枠組みの構築、それらに基づく支援プログラムを開発し、その効果を検討することである。平成22年度は、理論的枠組みを整理・分析するために、国外・本邦における高機能広汎性発達障害青年を対象とした社会的コミュニケーション行動支援に関係する研究について、(1)青年において抱えやすい心理的課題、(2)社会的コミュニケーション行動に対する指導方法・指導プログラムと効果測定方法、といった視点から文献的に検討した。結果、ターゲット行動の明確化、および高次条件性弁別の枠組みからの分析の必要性が指摘された(井澤・山本・半田, 2011)。次に、高機能広汎性発達障害青年における社会的コミュニケーション行動の状態を把握するためのアセスメント・ツールの開発に向けて、高機能広汎性発達障害青年当事者(約50名)およびその保護者(約60名)に対する質問紙調査を実施し、そのデータを収集した。質問紙調査は、井澤ら(2007)を参考に、「I.関係作りスキル」「II.会話スキル」「III.関係の維持・発展スキル」から構成し、3件法による評定および具体的な問題を書き込む自由記述による回答を求めた。現在、データの整理・分析および追加データの収集を進行中であり、来年度にはとりまとめる予定である。最後に、事前準備的支援プログラムの開発(事例研究)に向けて、これまで実施してきた「大学生活準備支援プログラム(井澤・松尾,2008;松尾・井澤,2008)」「大学生における就労準備支援プログラム(田崎,2010(未公刊))」「就労準備支援プログラム(石津・田崎・井澤,2009)」の総括、新たに「消費者教育プログラム(香美・井澤,2010)」を実施した。それらを連続するシリーズ化した準備支援プログラムとしてさらに補完していく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 高機能広汎性発達障害青年における社会的コミュニケーション行動支援に関する文献的検討2011

    • 著者名/発表者名
      井澤信三・山本真也・半田健
    • 雑誌名

      兵庫教育大学研究紀要

      巻: 38 ページ: 63-70

  • [雑誌論文] 自閉症児における自己および他者の左右弁別の形成-高次条件性弁別による分析と視点般化の検討-2010

    • 著者名/発表者名
      奥山高光・井澤信三
    • 雑誌名

      行動分析学研究

      巻: 24 ページ: 2-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 高機能広汎性発達障害者への消費者教育プログラムの検討2010

    • 著者名/発表者名
      香美裕子・井澤信三
    • 学会等名
      日本特殊教育学会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      20100918-20100920
  • [図書] 障害児心理入門2010

    • 著者名/発表者名
      井澤信三・小島道生
    • 総ページ数
      271
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2014-06-02  

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