研究概要 |
本研究では,難聴学級が設置されている公立小学校で3 年間にわたり手話導入と活用に関する実践を行った。取組は,難聴児への手話指導,聴児への手話指導,手話に関する教員研修,交流学級での手話通訳の4 つから構成され,実践のプロセスがエスノグラフィックな視点から記述・分析された。難聴児に対しての指導で,あるいは通常の教室の中での実践で,成人ろう者の役割が重要となること,また単に新しい言語の導入にとどまらず,新たな関わり方や指導の枠組みなど,まさに文化的実践が重要な契機になることが明らかになった。
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