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2010 年度 実績報告書

有限次元代数の組み合わせ論と量子対称性

研究課題

研究課題/領域番号 22540015
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

前野 俊昭  京都大学, 工学研究科, 講師 (60291423)

キーワード代数的組合せ論 / 量子代数 / 鏡映群 / Hopf代数
研究概要

有限Coxeter群Wの余不変式代数は,可換な有限次元Gorenstein環の中でも特に顕著な性質を持つものであり,WがWeyl群の場合は旗多様体のcohomology環と同型であることが知られている.本年度の研究ではこのような余不変式代数のLefschetz性について研究し,WがH_4型以外の場合についてLefschetz元の集合を決定した.WがWeyl群である場合には旗多様体の幾何を用いることができるのに対し,Wが非結晶的である場合には幾何を用いることができないのが最も大きな困難である.WがWeyl群である場合でも,幾何を用いない純代数的な証明は困難である.また,H_4型の余不変式代数がLefschetz性を持つことは沼田・和地により証明されているが,そのLefschetz元の決定は未解決であり今後の課題である.
また,affine Weyl群のある種のYetter-Drinfeld加群に付随したNichols-Woronowicz代数を導入し,その構造を研究した.主な結果として,この代数の部分代数としてaffine nil-Coxeter代数やaffine nil-Hecke代数が構成できることを証明した.これにより,affine GrassmannianのPontryagin環と旗多様体の量子cohomlogy環との間のPeterson同型を非可換微分構造の言葉で記述することができ,Fomin-Kirillovにより導入された二次代数の量子変形に対する一つの解釈を与えることができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Strong Lefschetz elements of the coinvariant rings of finite Coxeter groups2011

    • 著者名/発表者名
      T.Maeno, Y.Numata, A.Wachi
    • 雑誌名

      Algebras and Representation Theory

      巻: ((掲載確定) 電子媒体)

    • 査読あり
  • [学会発表] Alcove pathとaffine Weyl群上の非可換微分構造2011

    • 著者名/発表者名
      前野俊昭
    • 学会等名
      日本数学会年会・無限可積分系セッション・特別講演
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2011-03-23

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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