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2013 年度 実績報告書

連分数の実二次体への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22540030
研究機関学習院大学

研究代表者

河本 史紀  学習院大学, 理学部, 助教 (50195161)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード極小型実二次体 / ガウス予想 / 類数 / 連分数 / 基本単数 / 極小型自然数 / 連分数展開の周期
研究概要

「類数1の実二次体は無限に多くあるだろう」と主張するガウス予想(1801)を解くために, 河本・冨田(2008)は「極小型実二次体」という概念を導入した. その概念は, 実二次体全体をある実二次無理数の連分数展開の周期で分類し, 各周期ごとにその基本単数と類数を調べるという観点に基づいている.
数値データベース拡充のために前年度の補助金を使ってワークステーション(HP Z620)を購入し名城大学に設置したが, 8億の範囲まで数値データが集まり, 7億の数値データが解析済みである. これにより連分数による類数1の実二次体の無限族の抽出方法を提唱することができる. 詳しくは各周期における最小元が類数1の極小型実二次体を与える. すなわち, ある種の極小型実二次体の無限族が類数1の体の無限族となることを予想する.
目標とする極小型実二次体を偶数周期の場合に構成するために, 共同研究者 岸康弘(愛知教育大学)の協力を得て, 偶数周期の極小型自然数の構成法を Proc. Japan Acad.(2014)に発表した. これにより「末尾急増型(ELE型)主要対称部分」および「pre-ELE型有限列」という新しい概念を導入し, ELE型主要対称部分はpre-ELE型有限列から構成されることが解明される. さらに目標とする体はELE型かつ極小型実二次体となることがわかる. 河本・岸・冨田の共著論文として現在投稿中である.
今年度は, さらに共同研究者 鈴木浩志(名古屋大学)の協力を得て, 「増殖変換」という新しい概念を導入し, pre-ELE型有限列の構成方法を確立することができた. 河本・岸・鈴木・冨田の共著論文として現在投稿中である. したがって増殖変換の性質が解明されて各偶数周期における最小元の構成の仕方がわかると, 類数1の実二次体の構成方法に迫れることになる.

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

(3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Construction of positive integers with even period of minimal type2014

    • 著者名/発表者名
      河本史紀、岸康弘、冨田耕史
    • 雑誌名

      Proc. Japan Acad. Ser. A Math. Sci.

      巻: 90巻 ページ: 27-32

    • DOI

      10.3792/pjaa.90.27

    • 査読あり
  • [学会発表] 偶数周期の連分数展開と末尾急増型主要対称部分

    • 著者名/発表者名
      河本史紀,岸康弘,鈴木浩志,冨田耕史
    • 学会等名
      日本数学会秋季総合分科会
    • 発表場所
      愛媛大学
  • [学会発表] 末尾急増型主要対称部分の構成法~pre-ELE型有限列の増殖変換~

    • 著者名/発表者名
      河本史紀,岸康弘,鈴木浩志,冨田耕史
    • 学会等名
      日本数学会秋季総合分科会
    • 発表場所
      愛媛大学

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公開日: 2015-05-28  

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