複素射影平面上の代数曲線で特異点として局所的に既約なものだけを持つものを尖点平面曲線と呼ぶ。尖点平面曲線Cの特異点の極小埋め込み解消による曲線の固有変換をC'と書く。この研究ではまず種数が2で特異点を一つ持つ尖点平面曲線CについてC'の自己交点数に関するいくつかの結果を得た。次に特異点を二つ持つ有理尖点平面曲線CでC'の自己交点数が-1であるものを分類した。続いて特異点を3個以上持つ有理尖点平面曲線CについてC'の自己交点数の上界を与えた。さらに特異点を3個持つ有理尖点平面曲線CでC'の自己交点数が上界に等しいものを決定した。
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