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2012 年度 実績報告書

イデアルのべきに付随する環論的不変量の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22540047
研究機関日本大学

研究代表者

吉田 健一  日本大学, 文理学部, 教授 (80240802)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードHilbert-Kunz 重複度 / テストイデアル / コーエン・マコーレー性 / F閾値 / F純閾値 / 単項式イデアル / 辺イデアル / トーリック環
研究概要

研究期間内の成果をまとめて報告する。[1]二項式で定義された超平面及びトーリック斉次代数の対角的F閾値の計算及びF閾値の評価:二項式で定義された超平面の対角的F閾値の計算方法を与えた。また、そのような超平面がF純やF正則になるための必要十分条件を与え、F純閾値も計算し、先の結果と比較した。計算方法は同じ超平面に関して Conca が与えたヒルベルト・クンツ重複度の計算方法を発展させたものである。F閾値は、正則局所環の場合にはF純閾値と一致し、それをより一般の環に対して定義できるように広げた概念であるが、一般には両者が等しくなるのは稀のようである。本研究の成果は両者が等しくなるような具体例も与えている。その後、トーリック環のF閾値などをa-不変量と比較する研究を行った。[2]単項式イデアルのべきのコーエン・マコーレー性:研究代表者はリナルド氏、寺井直樹氏の協力の下で、グラフの辺イデアルのべきのコーエン・マコーレー性を研究し、主結果として、辺イデアルのすべての形式的べきがコーエン・マコーレーであるための必要十分条件は、グラフが完全グラフの互いに素な和集合になることであることを証明した。系として、3以上のべきのコーエン・マコーレー性を特徴付けた。さらに、Vasconcelos の問いに答える形で、2乗のコーエン・マコーレー性の特徴づけを与えた。また、完全交叉にリンクするクラスを用いて、具体例を多く構成した。[3]正標数の手法を用いたWangの定理の一般化:正標数の理論のうち、テストイデアルの理論とSkodaの定理を応用して、Goto数に関するWangの定理の一般化を証明することに成功した。これは当初の研究の主目的の1つである。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] On the ratio of the multiplicity and the embedding dimension of Hibi rings2013

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Chiba, Kazunori Matsuda, Ken-ichi Yoshida
    • 雑誌名

      Proc.Inst.Nat.Sci.(Nihon Univ.)

      巻: 48 ページ: 185-195

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A variant of Wang's theorem2012

    • 著者名/発表者名
      Kei-ichi Watanabe, Ken-ichi Yoshida
    • 雑誌名

      Journal of Algebra

      巻: 369 ページ: 129-145

    • 査読あり
  • [学会発表] 2次元有理特異点上の Ulrich イデアル, 加群

    • 著者名/発表者名
      S.Goto, K.Ozeki, R.Takahashi, K.-i. Watanabe, K.Yoshida
    • 学会等名
      日本数学会年会代数学分科会
    • 発表場所
      京都大学情報学研究科
  • [学会発表] 2次元巡回商特異点上のUlrich, Special 加群

    • 著者名/発表者名
      吉田健一
    • 学会等名
      第25回可換環論セミナー
    • 発表場所
      奈良県新公会堂
  • [学会発表] Ulrich ideals and modules of 2-dimensional rational singularities, I,II

    • 著者名/発表者名
      S.Goto, K.Ozeki, R.Takahashi, K.-i. Watanabe, K.Yoshida
    • 学会等名
      The 34th Symposium on Commutative Algebra in Japan
    • 発表場所
      IPC生産性国際交流センター
  • [学会発表] Ulrich modules and Special modules over 2-dimensional rational singularities

    • 著者名/発表者名
      渡辺敬一, 吉田健一
    • 学会等名
      第45回環論及び表現論シンポジウム
    • 発表場所
      信州大学理学部
  • [学会発表] Special Cohen-Macaulay modules and ideals

    • 著者名/発表者名
      吉田健一
    • 学会等名
      明治大学可換環論セミナー
    • 発表場所
      明治大学理工学部
  • [備考] 教員プロフィール

    • URL

      http://kenkyu-web.cin.nihon-u.ac.jp/Profiles/97/0009681/profile.html

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公開日: 2014-07-24  

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