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2010 年度 実績報告書

写像の特異点理論の低次元トポロジー的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22540074
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

高瀬 将道  信州大学, 理学部, 准教授 (30447718)

キーワードはめ込み / 特異点 / 折り目写像 / コボルディズム / 戸田ブラケット
研究概要

微分可能写像の特異点理論を用いて、多様体のトポロジー(または微分トポロジー)を研究することを目標にしてさまざまな題材を扱った。
まず、多様体間のなめらかな埋め込み・はめ込み理論の幾何学的様相を研究した:2次元球面から4次元空間への自己横断的なはめ込みfであって、n個の横断的2重点を持つものを考える。fの法バンドルはオイラー類が2nの2次元円盤ベンドルであるから、その同伴束はオイラー類が2nのサークルバンドルである。すなわち、レンズ空間L(2n, 1)から4次元空間へのはめ込みが得られることになる。このはめ込みにさらに3次元球面からの普遍2n重被覆を合成すると、3次元球面から4次元空間へのはめ込みFが得られる。このはめ込みFが表す正則ホモトピー類とボルディズム類をnの式として表現することに成功したTobias Ekholm氏(スウェーデン)と共同研究を論文にまとめ、ロンドン数学会のジャーナルに公表した。
また、n次元多様体から(n+1)空間への折り目写像のコボルディズム類がなず群は自然に球面のn次安定ホモトピー群と同一視されることが知られているが、球面の安定ホモトピー群の中に自然に定義される合成と戸弧積に対応する、折り目写像の中の幾何的操作について、平戸良弘氏(長野工業高等専門学校)と共同で研究し、共著論文としてプレプリントにまとめた。
さらに、7次元多様体の余次元1のはめ込みがなすコボルディズム群について研究し、与えられたはめ込みに対して、特異点を持つ写像によるその拡張の特異点情報から、コボルディズム類を読み取れることを明らかにし、単著論文としてプレプリントにまとめた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Singular Seifert surfaces and Smale invariants for a family of 3-sphere immersions2011

    • 著者名/発表者名
      Tobias Ekholm, Masamichi Takase
    • 雑誌名

      Bulletin of the London Mathematical Society

      巻: 43 ページ: 251-266

    • DOI

      10.1112/blms/bdq097

    • 査読あり
  • [学会発表] はめ込みのコボルディズム群と特異ザイフェルト膜について2010

    • 著者名/発表者名
      高瀬将道
    • 学会等名
      トポロジー金曜セミナー
    • 発表場所
      九州大学数理学研究院
    • 年月日
      2010-07-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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