微分可能写像の特異点理論を用いて微分トポロジーを研究することを目標にし、多岐にわたる題材を扱った。まず、多様体間のはめ込み(=特異点を持たない写像)理論の幾何学的様相を、主に特異点理論を用いて研究し、2本の論文を海外の雑誌に公表した。また、折り目写像(=最もマイルドな特異点のみを持つ微分可能写像)についても研究を行い、2本の論文を海外の雑誌に公表した。うち1本は代数トポロジーとの関係を念頭にした研究で、少し変わっている。さらに、古典的結び目図式の種数に関する研究を行い、1本の論文を海外の雑誌に公表したほか、曲面結び目についての共同研究を始めた。
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