現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度までに研究を進めてきたものとしては(1)空間(微分可能多様体や代数多様体)のシンプレクティックまたはポアソン構造方向への変形量子化について考察 (2)3次元冪零多様体のディラック作用素の固有値に同伴するエータ関数の特殊値と指数定理に関する考察などがあった.これらの結果については共著「 T. Taniguchi and N. Miyazaki, On non(anti)commutative super twistor spaces, International Journal of Geometric Method in Modern Physics Vol. 7, No. 4 (2010) 655-668. 」ならびに単著「N. Miyazaki, Remarks on deformation quantization, Kyoto University RIMS Kokyuroku 1692, Geometric Mechanics, (2010), 1-16」に記載されているとおりである。前年度本年度はより高次元の射影空間や重みつきの射影空間(所謂、射影トーリック代数多様体の例)などについて形式的変形量子化およびそこにおけるスター積に関する指数関数の計算を行ってきた.現在までに得られた結果を纏め「Symbol calculus on a projective sheaf」をmath.arXivに投稿ずみである. 以上のような状況にありほぼ順調に研究が進んでいると考える.
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