• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

特異点を許容する曲面の微分幾何的研究とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 22540100
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京電機大学

研究代表者

國分 雅敏  東京電機大学, 工学部, 教授 (50287439)

キーワード微分幾何 / 平均曲率 / ガウス曲率 / 特異点
研究概要

本研究においては,ユークリッド空間の平均曲率一定曲面,3次元双曲型空間の平均曲率一定曲面,ガウス曲率一定曲面およびそれらを一般化した線形ワインガルテン曲面を主に研究した.扱った曲面は特異点を許容するもので,大域的研究においてはとくに,曲面と言うよりはむしろ波面と呼ぶのが適切なものである.曲面から波面に一般化することで,弱完備性,余向きづけ可能性といった,正則曲面にはない新たな概念が生まれ,研究すべき事柄が豊富になる.得られた成果として次の(1),(2)などが挙げられる.(1)3次元双曲型空間の平均曲率から1を引いたものとガウス曲率が比例するようなワインガルテン曲面(通称BLW曲面と呼ばれ,線形ワインガルテン曲面の中でも重要と思われるもの)についても,その双対と解釈されるドゥジッター空間のBLW曲面との関連性を見出した.(2)3次元双曲型空間の平均曲率1の曲面の重要な例であるカテノイドカズンについて,それがある条件を満たしているものについては,平均曲率1をもつまま大域的に別の等長はめ込みをもつことを示した.ここで言うある条件はそれ程強いものでなく,実際その条件を満たすカテノイドカズンは可算無限個ある.(この内容について,論文執筆を始めた.)
以上の内容に関してブルガリア・ソフィアのBulgarian Academy of Sciencesで開催された国際研究集会およびスペイン・グラナダのGranada Universityで開催された研究集会で講演を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] On horospherical linear weingarten surfaces in hyperbolic 3-space2010

    • 著者名/発表者名
      國分雅敏
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究録

      巻: 1707 ページ: 111-124

  • [学会発表] (Co)orientability of horospherical linear Weingarten fronts2011

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Kokubu
    • 学会等名
      Spanish-Japanese Workshop on Differential Geometry
    • 発表場所
      Granada University, Spain
    • 年月日
      2011-02-15
  • [学会発表] Linear Weingarten surfaces in hyperbolic 3-space2010

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Kokubu
    • 学会等名
      10th International Workshop on Complex Structures, Integrability and Vector Fields
    • 発表場所
      Bulgarian Academy of Sciences, Sofia, Bulgaria
    • 年月日
      2010-09-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi