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2012 年度 実績報告書

対称三対の幾何学とHermann作用

研究課題

研究課題/領域番号 22540108
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

井川 治  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (60249745)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード幾何学 / 対称三対 / Hermann作用
研究概要

HermannがHermann作用を提唱したのは元々は超極作用の例としてではなく,変分完備な作用の例として構成した.変分完備性の概念はBott-Samelsonにより提起された概念で,かれらはコンパクト対称空間のイソトロピー作用が変分完備になることを示し,モース理論を対称空間に応用した.後の幾何学者により対称空間への等長変換群の作用に関しては,
変分完備性と超極作用とが同値になることが示された.一方,ケーラー多様体に正則等長変換群が働いているとき,この作用に関する複素構造を反映した超極作用に当たるものは定式化されていないと思われる.そこでこの定式化のための準備をした.上のように考えると超極作用に当たるものの定義を与える代わりに,変分完備性のケーラー幾何版の定義を与えても良いと思われる.変分完備の定義はここでは省略するが,キーワードは測地線とヤコビ場で,キリングベクトルと測地線の速度ベクトルとの内積が時刻に依存しない,という性質に基づいている.すると,ケーラー幾何における測地線の代用品は標準電磁場に関する荷電粒子の運動であろう.正則キリングベクトル場と荷電粒子の運動の速度ベクトルの内積は時刻に依存しない定数にはならないが,運動量写像を用いるとこの部分の補正ができることがわかった.また,運動量写像が存在するための必要十分条件を見出すことができた.この研究は現在も進展中である.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Square subgroup of Rubik’s Cube group2013

    • 著者名/発表者名
      O. Ikawa and O. Shimabukuro
    • 雑誌名

      Journal of Information Processing

      巻: 21 ページ: 1-4

    • DOI

      10.2197/ipsjjip.21.1

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A note on symmetric triad and Hermann action2013

    • 著者名/発表者名
      O. Ikawa
    • 雑誌名

      World Scientific

      巻: 1 ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Moment maps associated with holomorphic isometric actions on Kahler manifolds2012

    • 著者名/発表者名
      O. Ikawa
    • 雑誌名

      Journal of Geometry

      巻: 103 ページ: 275--284

    • DOI

      10.1007/s00022-012-0131-5

    • 査読あり
  • [学会発表] The geometry of orbits of Hermann actions2013

    • 著者名/発表者名
      O. Ikawa
    • 学会等名
      第6回大阪市立大学数学研究所-慶北国立大学GRG共催 微分幾何学ワークショップ
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      20130203-20130203

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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