研究課題
基盤研究(C)
本研究では,弾性体の非等方性および不均質性が弾性波の挙動に及ぼす影響を明らかにすることを目標に,弾性表面波(Rayleigh波)の位相速度に対して,周波数に関する漸近展開式を導いた.この結果は,弾性体の不均質性によって発生する弾性表面波の分散現象を,弾性波動方程式の数学解析により,弾性テンソルをもちいて定式化したものである.またRayleigh波の位相速度と,2つの非等方弾性体の界面近傍を伝播する界面波の位相速度に対して,非等方性に関する一次摂動公式を導いた.以上の順問題解析の結果を,弾性波の観測により弾性体の非等方性と非均質性(残留応力によるものも含む)を決定する逆問題に応用した.
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 1件)
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