• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

デジタルカラー画像と仮想領域を用いた超関数的差分法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22540113
研究機関千葉大学

研究代表者

腰越 秀之  千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70110294)

キーワード応用数学 / 数値解析 / 超関数 / デジタル画像 / 仮想領域
研究概要

本年度(~平成24年3月31日)の研究実施計画に対する研究成果は次の通りである。
(1)画像ピクセルを用いた領域のデジタル的近似法の研究に関しては,完成した。これは、計算対象領域をデジタルカラー画像として捉え、画像の持つピクセル情報を基にしたregular cell生成のプログラム開発が完成している。これは、デジタル画像を使うという特徴があり、かなり汎用的ものである。
(2)デジタル的仮想領域法の研究に関しても,ほぼ完成している。J.L.Lionsが提唱した数学理論解析の視点が、計算対象領域をデジタル画像の中に自然に埋め込まれていることを指摘し、生かされている。またこの解析理論とデジタル画像を使った数値計算法との関連付けに意義と重要性がある。これと関連させた数値計算プログラム開発は次の(3)で行っている。
(3)環境数理問題への応用に関しては,計算対象領域の「産業廃棄物・地層」や「リスボン市街地」をデジタルカラー画像として捉え、(1)、(2)の立場から、それぞれ地下水流れやリスボン市街地の風の流れの数値シミュレーションを示している。この数値計算は、regular cellが正方形のピクセルから構成されていることに着目し、このセル上の有限差分法でNavier-Stokes方程式を数値計算する方法を提案している。
このようにデジタルカラー画像を援用した有限差分法の数値計算法がほぼ確立できたといえる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] デジタルカラー画像を用いた非圧縮性流れに対する仮想領域法2011

    • 著者名/発表者名
      吉井孝子、周曼、腰越秀之
    • 雑誌名

      日本流体力学会第25回数値流体力学シンポジウムWeb-Proceedings

      ページ: Web C03-11-4

  • [雑誌論文] Digital-domain embedding method for groundwater flow at the industrial waste landfill on Teshima Island2011

    • 著者名/発表者名
      T.Yoshii, H.Koshigoe
    • 雑誌名

      Technical Reports of Mathematical Sciences, Chiba University

      巻: Vol.27, No.2 ページ: 1-17

  • [雑誌論文] デジタルカラー画像を用いた3次元Navier-Stokes方程式の数値シミュレーション2011

    • 著者名/発表者名
      周曼、腰越秀之
    • 雑誌名

      Technical Reports of Mathematical Sciences, Chiba University

      巻: Vol.27, No.3 ページ: 1-15

  • [学会発表] デジタルカラー画像を用いた非圧縮性流れに対する仮想領域法2011

    • 著者名/発表者名
      吉井孝子、周曼、腰越秀之
    • 学会等名
      日本流体力学会第25回数値流体力学シンポジウム
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2011-12-19
  • [学会発表] 仮想領域とデジタルカラー画像を用いた数値計算-多層地下水と市街地の風の流れ-2011

    • 著者名/発表者名
      吉井孝子、周曼、腰越秀之
    • 学会等名
      日本応用数理学会環瀬戸内応用数理研究部会第15回シンポジウム
    • 発表場所
      山口東京理科大学
    • 年月日
      2011-12-04
  • [学会発表] 円柱周りの流れの数値シミュレーションとその応用-デジタルカラー画像のピクセルを用いて-2011

    • 著者名/発表者名
      周曼、吉井孝子、腰越秀之
    • 学会等名
      日本応用数理学会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2011-09-16

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi