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2010 年度 実績報告書

回帰関数と確率密度関数に関する推定の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22540126
研究機関大阪大学

研究代表者

白旗 慎吾  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (10037294)

キーワード確率密度関数の推定 / 汎関数の推定 / ロバスト推定 / U統計量 / V統計量 / 漸近正規性 / ベキ正規分布
研究概要

本研究の目的は、説明変数により目的変数を説明する回帰関数の推定、および確率密度関数およびその汎関数の推定と応用である。本年度は1,確率密度関数の2乗の積分を推定する問題、および2,ロバスト推定法の一つである回帰depthによる回帰関数の推定の研究を行った。1,では確率密度関数をkernel関数により推定し、その2乗積分により汎関数を推定する方法について考察した。確率密度関数をスプライン関数により推定することはうまくいかないことが分かった。考察した推定量はV統計量になることが示され、ただし、そのU統計量の部分の核関数は標本サイズに関係し、漸近的に正規分布に従うことが予想されるが、証明はまだ完成していない。ただしkernel関数による密度関数の推定の精度はルートnになり得ないが汎関数の推定量の精度はルートnになると予想できた。2,では、母集団では、最小のdepthを与える回帰パラメータが推定量であるが、実際のデータでは推定値の候補が多数存在する。従来はその候補群の平均を推定量にするのであるが、候補群の中央値がよりロバストで、サイズが小さいデータの場合もよく機能することを示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 単回帰におけるDepthを用いたロバスト推定法とその検証2011

    • 著者名/発表者名
      藤木美江・白旗慎吾
    • 雑誌名

      計算機統計学

      巻: 23(掲載確定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Underlying assumptions of the power-normal distribution2011

    • 著者名/発表者名
      Maruo, K., Shirahata, S., Goto, M.
    • 雑誌名

      Behaviormetrika

      巻: 31(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] ベキ正規分布に基づく生態リズムの評価2010

    • 著者名/発表者名
      川端ゆみこ・白旗慎吾, 他2名
    • 学会等名
      日本計算機統計学会
    • 発表場所
      箕面市メイプルホール,大阪府
    • 年月日
      2010-11-11
  • [学会発表] 単回帰depth法によるロバスト推定2010

    • 著者名/発表者名
      藤木美江・白旗慎吾
    • 学会等名
      統計関連学会連合大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2010-09-07
  • [図書] 統計学辞典2010

    • 著者名/発表者名
      白旗慎吾, 他5名(共著)
    • 総ページ数
      1-512
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2012-07-19  

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