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2012 年度 実績報告書

回帰関数と確率密度関数に関する推定の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22540126
研究機関大阪大学

研究代表者

白旗 慎吾  大阪大学, その他部局等, 名誉教授 (10037294)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード計算機統計学 / 非線形統計学 / 確率密度関数 / カーネル関数 / 2乗の積分 / U統計量 / 超音波データ / 関数データ
研究概要

平成24年度には主に①確率密度関数の2乗の推定問題,および②マウスの発する超音波の解析研究を行った.
①では,確率密度関数をまず kernel 関数を用いて推定した後,その得られた推定関数を積分することでU統計量の形になる4つの推定量を得た.そのときに kernel 関数と,窓幅と呼ばれる,ある点での値をどの範囲のデータを用いて推定するかの量の決定が必要である.理論的には窓幅の選択が重要であり,単純に確率密度関数の推定での最良の値は観測個数の -1/5 乗である.2乗の積分では,推定量の型により bias の次数は異なるが平均2乗誤差を通常の統計理論で得られる最良の次数 -1 にするのの窓幅の次数はかなり自由に選択できることが示された.実際のデータに適用するためにいくつかの分布に対するシミュレーションを行い,窓幅の次数は -1/3 程度が良いことが分かった.結果を計算機統計学会で発表し,その結果を基に論文を作成する予定である.
②では,いくつかの種のマウスの雄が雌に対して発する高周波超音波データを考察した.音声波を時間の関数とする回帰関数データと見なす.データにはバックグラウンド・ノイズが含まれるので,高速フーリエ変換した後,高周波部分における誤差変動を削除した.得られた高周波成分を実際に発せられた音声と見なすための検出法を開発し,関数データと見なしてその形の分類法を提案した.さらに,高周波成分が複数平行しているかどうか(ハーモニック)かどうかの解析を行った.得られた波形の分類法,関数と見なせる基準,波形のジャンプの分類に関する知見を国際会議で発表し,論文にまとめる予定である.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 2変量ベキ正規分布に基づく投与前値対投与後値の比の評価指標とその性質2012

    • 著者名/発表者名
      山邉太陽、丸尾和司、白旗慎吾、後藤昌司
    • 雑誌名

      応用統計学

      巻: 41 ページ: 53, 68

    • 査読あり
  • [学会発表] Functional clustering of mouse ultrasonic vocalization

    • 著者名/発表者名
      Dou, X., Shirahata, S., Sugimoto, H. and Koide, T.
    • 学会等名
      5-th International Conference of ERCIM
    • 発表場所
      Oviedo, Spain
  • [学会発表] Functional cluster analysis of mouse ultrasonic vocalization data

    • 著者名/発表者名
      Dou, X., Shirahata, S., Sugimoto, H. and Koide, T.
    • 学会等名
      USV workshop
    • 発表場所
      Paris, France
  • [学会発表] 密度関数の2乗の積分の推定

    • 著者名/発表者名
      白旗慎吾
    • 学会等名
      日本計算機統計学会
    • 発表場所
      弘前大学

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公開日: 2014-07-24  

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