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2012 年度 実績報告書

繰返し測定データに対する同時推測

研究課題

研究課題/領域番号 22540142
研究機関九州大学

研究代表者

百武 弘登  九州大学, 数理(科)学研究科(研究院), 准教授 (70181120)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード統計数学 / 多変量統計解析 / 繰り返し測定データ / 信頼区間
研究概要

医学データなどには、経時的に観測されるものがあり、そこに何らかの構造を仮定できることがあるが、そこには個体ごとの変動も考慮にいれて考察されることがある。本研究では、繰り返し測定データに対する混合効果をもつ非線形モデルが平行である場合の水準差の同時推測について考察した。この問題は、Srivastava (1987) により提案された多変量解析におけるプロフィール分析を適用したものであるが、モデルが非線形であるため精確な推測は困難である。モデルのパラメータは、モデルを1次のテーラー展開によって近似することで推定をし、水準差については2つの推定量を提案し、平均2乗誤差をシミュレーションにより検証した。水準差の同時比較に対して平均2乗誤差が良い方を推定量として用い、ペアごとの同時信頼区間を近似的に与えた。与えた近似の良さをシミュレーションにより検証し、良好な結果を得た。さらに、線形モデルではあるが、個体ごとの誤差分散が異なる場合のパラメータの推定問題についても考察し、それを二標本問題へと拡張した。これは多変量ベーレンス-フィッシャー問題としてとらえることができ、その解決法として主に3つのタイプの近似が与えられている。これらを線形繰り返し測定モデルに適用して、パラメータの差の信頼領域の近似を与え、シミュレーションにより検証および比較をした。
また、応用として歯学データに対する多重比較などの統計解析も行った。さらには、繰り返し測定データの基礎となる多変量統計解析における故塩谷教授の業績をまとめた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 故塩谷實教授の研究について2012

    • 著者名/発表者名
      早川毅
    • 雑誌名

      日本統計学会誌

      巻: 41 ページ: 475-483

  • [雑誌論文] Three-dimensional analysis of the pharyngeal airway morphology in growing Japanese girls with and without cleft lip and palate2012

    • 著者名/発表者名
      Mariko Yoshihara
    • 雑誌名

      American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthpedics

      巻: 141 ページ: S92-S101

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pairwise comparisons for parallel profile models with mixed effects2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroto Hyakutake
    • 雑誌名

      Tatra Mountains Mathematical Publications

      巻: 51 ページ: 67-73

    • 査読あり
  • [学会発表] 誤差分散の異なるランダム効果モデルのパラメータ推定について2013

    • 著者名/発表者名
      百武弘登, 上田謙吾
    • 学会等名
      日本数学会年会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20130320-23

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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