超函数の半連続写像に関して、BMT クラスと呼ばれる準解析的可微分クラスと無限階微分作用素による割り算を利用して、特異台の性質を示すことができ、原稿の形にまとめ投稿している。 有界型の超函数を対象とした変換については、前年度に引き続き、反射的局所凸値の場合の場合の考察を行った。弱い意味のケーテの双対性を用いて、微分差分方程式を含む、強位相に関する連続性をもつような周期的函数方程式に対して Massera 型定理を示し、これも原稿の形にまとめ投稿している。 これらの研究について、位相解析や関数空間の文献等を参照するとともに、連携研究者の石村氏や研究協力者の Liess 氏をはじめとして各地の専門家と連絡を取り意見を求め、御茶ノ水の研究集会を開催する他、バヤドリード、サウサンプトンの研究集会や東京、京都、広島、金沢、大阪の研究集会等に参加し、これまでに得られた成果の発表や、参加者との研究連絡を行なった。 また、上に記したように、成果の一部は Liess 氏との共著論文および代表者の論文として投稿中である。
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