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2011 年度 実績報告書

さまざまな関数空間のポテンシャル解析と新展開

研究課題

研究課題/領域番号 22540192
研究機関広島工業大学

研究代表者

水田 義弘  広島工業大学, 工学部, 教授 (00093815)

研究分担者 大野 貴雄  大分大学, 教育福祉学部, 講師 (40508511)
キーワードポテンシャル解析 / 関数空間 / 偏微分方程式 / 調和関数 / 複素解析
研究概要

ソボレフ関数について様々な角度から精力的に研究を行ってきた。ソボレフ関数とは微分がルベーグの可積分関数であるものをいう。このような関数は一般には連続と限らないが,何らかの良い性質をもつことが期待される。例えば,ルベーグ点の理論のように,積分に関する連続性が示されるディリクレ問題と関連して,ソボレフ関数が定義されている領域の境界付近での連続性は特に興味深い。これまでの研究では主に微分がルベーグのLp関数族に含まれる場合について精力的に行われてきた。Hedberg氏によって,極大関数が定める作用素がきわめて有効な道具であることが示されてから,ソボレフの埋蔵定理などの重要な定理が初等的な方法で証明できるようになった。
本研究の目的は,一般の変動指数をもつ関数空間において,極大関数の有界性を示すとともに,ソボレフの埋蔵定理などの重要な理論を展開することにある。本年度の研究において,ルベーグのLp空間よりさらに一般なMorrey空間においてもDiening氏の理論が成立することを示した。さらに,その応用として,ポテンシャル論において重要な道具となる容量(capacity)の理論を展開することができた。これからの研究において,これらの議論をさらに発展させることが求められる。
研究分担者大野は,研究代表者とともに,変動指数をもつ関数空間におけるソボレフ定理に関する研究を分担した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

変動指数をもつMorrey空間において,ソボレフの埋蔵理論について新しい所見を得ることができ,今後もこの理論の発展が期待されている。

今後の研究の推進方策

変動指数をもつMorrey空間において,極大関数の有界性に関する新しい理論を開発するとともに,ソボレフの埋蔵定理の発展を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Riesz potentials and Sobolev embeddings on Morrey spaces of variable exponent2011

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Mizuta, Eiichi Nakai, Takao Ohno, Tetsu Shimomura
    • 雑誌名

      Complex Var.Elliptic Equ.

      巻: 56 ページ: 671-695

    • DOI

      10.1016/j.na.2011.06.003

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Capacity for potentials of functions in Musielak-Orlicz spaces2011

    • 著者名/発表者名
      Fumi-Yuki Maeda, Yoshihiro Mizuta, Takao Ohno, Tetsu Shimomura
    • 雑誌名

      Nonlinear Anal.

      巻: 74 ページ: 6231-6243

    • DOI

      10.1080/17476933.2010.504837

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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