研究課題
基盤研究(C)
本研究では、作用素環論に現れるエルゴード的測度付き同値関係とその部分同値関係を、代数における群の一般化として捉えるという観点から研究を試みた。特に部分同値関係の中でも研究代表者が以前の研究で導入した概念である「ヘッケ対」をなす同値関係とその部分同値関係に注目をした。この概念は数論のヘッケ対に起源を発し、よって数論で確立されているのと同様な理論が部分同値関係の枠組みでも展開できるのではないかという予想をもって研究を開始した。本研究では、実際にヘッケフォンノイマン環の定義・構成を与えることや、Schlichting完備化との関係を与えることで、その予想の正当性を支える研究成果が得られた。
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Publications of Research Institute for Mathematical Sciences
巻: Vol.46(Kyoto University) ページ: 607-667
10.2977/PRIMS/20
http://www.u-gakugei.ac.jp/~tyamanou/