研究概要 |
本年度の研究実績は以下の通りである。 1.Polytropic 気体運動方程式の大域解の存在について、2つの論文が出版された。 2.多孔質カランを用いたクロマトグラフィーの方程式の緩和モデルについて、時間大域的な解の存在を証明した (非線形解析セミナー@大岡山、11月29日で講演発表)、ただし、多数の先行研究があると思われる。 3. 多孔性媒質中に存在する希少金属を酸性液体を注入して採取する方法がある。このとき、金属が溶解した液体の伝搬をあらわす数学モデルが知られている(Y. Hekim-H.S. Fogler, AlChE Journal, 26, 3, 1980)。このモデルの進行波解について線形安定性解析を行い、線形不安定であること証明した(非線形解析セミナー@大岡山、11月29日で講演発表)。 4.プラズマ生成にかんする福田ー岡坂ー藤本モデル(核融合研究、第19巻、3号、1967)の数学解析をおこなった。特性速度と特性ベクトル場を計算し、正準的なエントロピー関数を構成した。この研究は、Ferrara大学A. Corli 氏との共同研究で、2014年度も継続する。
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