研究課題/領域番号 |
22540249
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
濤崎 智佳 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (40356126)
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研究分担者 |
酒井 剛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (20469604)
村岡 和幸 大阪府立大学, 大学院・理学系研究, 助教 (40571287)
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キーワード | 星形成 / 星間物質 / サブミリ波 / 超伝導受信機 / 局所銀河群 |
研究概要 |
本課題でほ、南米チリに設置されたASTE望遠鏡搭載の345GHz帯受信機に対し両偏波同時受信可能とする改良を行う。非常に近距離にある局所銀河群の銀河のような超近傍銀河に対し、系外銀河観測のメリットを最大限生かす研究を行うためには、対象の見かけ上の大きさが大きいため、非常に広域にわたって比較的小さな分子雲まで検出できる高感度な観測を実行する必要がある。受信機改良により観測効率の大幅な向上をはかることで、高密度ガスの効率的なトレーサーであるCO(3-2)分子輝線を用いて局所銀河群の銀河(M33,NGC 6822等)に対して、かつてない広さ(数100平方分規模)での、系外銀河における高密度分子ガスの無バイアス広域サーベイを実施する。本研究では、まずASTE望遠鏡搭載の345GHz帯受信機CATS345に対する性能向上をはかるため、Orthomode transducer(OMT)を用いることで2偏波同時観測を可能にする改良を進めた。22年度には、大阪府立大学において製作済の345GHz帯用のOMTを利用し、ガウスビーム光学で基本設計を行い、物理光学シミュレーションソフト(GRASP9)を用いて詳細に検討、これを受信機に組み込むための設計を行った。この設計に基づき、必要な部品を購入、一部の組み立てを行った。これらの作業と並行して、これまで取得済の45m望遠鏡、野辺山ミリ波干渉計等のデータを利用して、特に局所銀河群の渦状銀河M33に関する論文出版と学会発表を行った。
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