非摂動論的な繰り込みをキーワードとして格子QCDにおける各種パラメータの決定と、有限温度密度QCDにおける相転移現象への応用について研究を行った。特に以下の5テーマについて研究を行った。1.step scaling functionの格子間隔依存性を小さく保つ性質の良い格子作用の探索。2.smearingを導入したクォーク作用における改良項に対する非摂動論的な補正の調査。3.格子上のNf=2+1 QCDにおける非摂動論的な繰り込み。4.Nf=2 QCDにおけるU(1)A対称性の有限温度における回復とそれに伴う相転移次数の変化。5.カノニカル法を用いた有限密度格子QCDにおける相転移現象の研究。
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