研究概要 |
本研究では、重力崩壊型超新星爆発の現実的な多次元非球対称シミュレーションに基づいて、爆発に伴い放出されるガスの化学組成を調査した。太陽と同じ金属量をもつ大質量星に対して、爆発エネルギーが(観測値と同程度の)10 の51 乗erg 程度の場合、放出ガスの化学組成は太陽系組成を再現することを示した。また金属量0 の大質量星の超新星爆発に伴う放出ガス組成は,低金属量恒星の表面組成の観測値をおおむね再現することを示した。さらに超新星爆発に対する核反応熱の影響を調査し、核反応熱の影響はニュートリノ加熱は同程度であるか,より大きいことを示した。
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