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2011 年度 実績報告書

光ファイバーを用いた高精度同期技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22540321
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

内藤 孝  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 専門技師 (90391713)

研究分担者 照沼 信浩  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (70237014)
キーワード光ファイバー / 電気・光変換、光・電気変換装置
研究概要

本研究、光ファイバーを用いた高精度同期技術を確立するために、本年度は高精度同期回路を用い安定度の測定と安定度を改善するためのパラメータ探索を主に行った。
高エネルギー加速器研究機構、産業総合研究所で試作機の評価を行った。今回、評価を行ったのは何種類かの電気・光変換、光・電気変換装置に関しても時間安定度を測定し、今回の目的に使用出来るデバイスの選定を行った。試験に使用した周波数は10GHz,2856MHzの2種類で、この周波数を伝送するデバイスの評価を行った。
デバイスの評価試験を行った結果、各デバイスの温度依存性のデータを得る事が出来、高精度化にはデバイスの温度依存性を最小にすることが必要である事が判った。また、同一温度係数を持つデバイスに於いても、時間的に温度が変化している場合、同一の特性を示さないという新しい知見を得た。
上記の結果から、温度を安定化させることが最終到達の精度を決定する上で重要であることが判明し、温度安定化するためにペルチェ素子を用いた温度安定化装置を製作し、0.02℃以下の温度安定化を実現した。この値は通常市販されている恒温槽よりはるかに良い値であり、高精度化に大きく寄与するものと思われる。
試作機で得られた時間安定度は2856MHzの周波数に対して、50fs(50x10^-15秒)を計測した。この値は初期の目的値を十分満足するものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初期の目的の安定度は得られている。さらに高精度を目指すために何が必要であるかも探索する予定である。

今後の研究の推進方策

今後は、実際の装置で使用するための装置の開発に努力を傾注する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 光ファイバーを用いた高精度基準信号伝送システムの開発2011

    • 著者名/発表者名
      内藤孝
    • 学会等名
      加速器学会
    • 発表場所
      茨城県つくば市
    • 年月日
      20110800
  • [学会発表] Development of Timing Distribution System with femto-second stability2011

    • 著者名/発表者名
      T.Naito, et.al.
    • 学会等名
      Proceedings of 2^<nd> International Particle Accelerator Conference
    • 発表場所
      Spain
    • 年月日
      2011-09-05

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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