Ag-In-Yb準結晶表面に関して以下の研究を行った。(1) 1/1近似結晶の(001)面の電子状態と安定構造に対する知見を得るために、第一原理電子構造計算に基づく「simulated cleavage」の方法により表面構造を調べた。その結果、劈開の仕方によっていくつかの異なる表面構造が得られる可能性が示唆された。(2) Ag-In-Yb準結晶上のPb/Sb吸着系に対して、準結晶構造模型から切り出した5回対称クラスター模型にPbを吸着した系の電子状態を計算し、吸着エネルギーの比較から最適な吸着サイトを理論的に予想し、初期の吸着過程のシナリオを理論的に与えた。
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