研究課題
基盤研究(C)
スピン・パイエルス転移を示す銅酸化物 CuGeO3への原子置換により誘起される磁気秩序と,その主体となるCu原子磁気モーメントの発生位置に関する知見を得ることを目的として,(Cu-Mg)GeO3系(Mg置換系)およびCu(Ge-Si)O3系(Si置換系)について,Cu核の核磁気共鳴および核四重極共鳴測定を行った。Mg置換系では置換による局所環境の変化をスペクトルの微細構造やサテライト線の出現として観測することに成功した。Si置換系では不純物に隣接するCu原子の磁気モーメントの大きさの決定に成功し,不純物近傍には大きな磁気モーメントは発生しないという磁気構造モデルを強く支持する結果を得た。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Journal of the Physical Society of Japan
巻: Vol.82 ページ: 034710-1-10
10.7566/JPSJ.82.034710