研究課題
fcc構造とdhcp構造をもつ単体Laについてバンド計算を実行し、Ceに対する相変化に伴う4f電子の局在性と遍歴性について解析を進めた。また、アクチノイド化合物群に対するバンド計算を実行し、5f電子の局在性と遍歴性についても解析を進め、4f電子と5f電子の違いによる振る舞いを明らかにした。特に、これまであまり理論解析が行われてこなかった、超ウラン系化合物の電子構造を明らかにした。これらの物質群の解析結果を基に微視的模型のパラメーターの決定を行った。さらに、新規に発見された強相関電子系化合物EuGa4の電子構造を明らかにした。(1) La(fcc、dhcp構造)のバンド計算の実行と解析:単体Laの電子構造を明らかにし、それを基にα-CeおよびγーCeの結晶場基底状態を再現するように結晶場ポテンシャルのパラメーター範囲を探索した。この場合、j-j結合描像での1電子ポテンシャルを見積もった。(2) EuGa4のバンド計算の実行と解析:新規に発見された強相関電子系化合物EuGa4の電子構造を明らかにした。(3) 超ウラン化合物のバンド計算の実行と解析を行い、系統的な整理を行った:主な物質としては、PuS、PuSe、PuTe、PuRu2、PuRh2、PuIr2、PuPt2、ThSn3、USn3、NpSn3、PuSn3、PuRh3、PuPd3、PuPt3に対するバンド計算を実行し、電子構造を明らかにし系統的に整理した。(4)SmSn3とLaSn3のバンド計算の実行と解析:LaSn3とSmSn3の電子構造を明らかにし、dHvA効果の実験結果を合理的に説明した。(5)Yb、Y化合物のバンド計算の実行と解析:YbSn3、YbPb3、YPb3、YSn3の電子構造を明らかにし、dHvA効果の実験結果を合理的に説明した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of the Physical Society of Japan
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